くまの575 

春夏秋冬王におれはなる

詠めなかった句

「風花」 雪のつもっている風上から、風に運ばれてくるまばらな雪。晴天に風が立ってちらちら雪が降ること。冬の季語。今年、まさにそんな風景に出会って。むかしの記憶もあれこれよみがえり、考えたのだけど詠めなかった。来年また機会があったらトライしよ…

初空や止まっていたぞ壁時計

新年早々。なんかおかしい、と思っていたら。壁の電波時計が止まっていた。電池を買いにいかなきゃ。……っていう句である。

窓際に生けたら落ちた寒椿

庭の椿が咲いて生けることにした。そうなる予感もしてたのだが、花はすぐにポトリと落ちた。……っていう句である。

鍋のあとアイス食べてるクリスマス

12月24日、夜。炬燵で鍋を食べたあと、アイスクリームを食べたよ。……っていう句である。

階段の電球きれた時雨かな

冬の夜。階段を降りようとしたら、電球がきれていました。雨が降っていました。……っていう句である。

こんな句集つくってた

「くまのまえ 冬」 それで、「鼻水をかんで見上げる冬の月」とかよんでたんだけど。「鼻水」って冬の季語だった。っていうか。かりに季語でなくても冬っていうのは分かりそうだから。あらためて、「冬の月」っていうのは余計かな、って思った。推敲しちゃお…