くまの575 

春夏秋冬王におれはなる

愛してる嘘ぴょ〜んの四月馬鹿

 エイプリルフールにも、あまり適さないネタがあると思うのだった。「私は⚪︎⚪︎が嫌いだ……嘘だが」みたいな話は、ぜんぜん面白くない。好き嫌いを嘘本当してもらっても、困るでしょう?
 でも、それはぼくの考えで。世の中には「⚪︎⚪︎ちゃん嫌い……うっそー」とか言って、大喜びするひともいる。なんか腹たつ。……っていう句である。
 
 
 
 
   

梅の園枝ぶり眺めて握り飯

  

先日、梅園に行ったけど。梅の時期はもう終わってて、花は一輪も咲いていなかった。でも天気は良かったし。人もいなくても、のんびりしていて、枝を眺めながらお握りを食べたよ。……という句である。
  
  
  

白木蓮礼服を持って洗濯屋

 木蓮が咲く道をとおり、クリーニング屋さんに礼服を出してきました。……っていう句である。
 白木蓮の花には陶器のようなイメージがある。地面に落ちたら、パリンっと割れていまいそうな感じ。
 
 
 
 

詠めなかった句

「風花」
雪のつもっている風上から、風に運ばれてくるまばらな雪。晴天に風が立ってちらちら雪が降ること。冬の季語。今年、まさにそんな風景に出会って。むかしの記憶もあれこれよみがえり、考えたのだけど詠めなかった。来年また機会があったらトライしよう。あと「冬木立ち」も。メモしとこう。